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2026.02.09  ガーガー・吐くような咳は要注意?犬・猫の咳の原因と受診の目安

愛犬や愛猫が、ガーガーと吐くような咳をする様子を見て心配になりながらも「でも元気そうだし、食欲もあるから…」と、しばらく様子を見るという飼い主様も多いのではないでしょうか。

たしかに咳は一時的な刺激や軽い体調変化で出ることもありますが、犬や猫では風邪以外の病気が関係しているケースも少なくありません。特に、咳だけが先に現れ、ほかの症状が目立たないこともあるため「いつものこと」と見過ごされやすい点には注意が必要です。

今回は、犬や猫の咳で考えられる主な原因や見逃されやすいサイン、受診を考える目安について、詳しく解説していきます。


■目次
1.犬の咳で多く見られる原因|心臓病・気管支のトラブル
2.猫の咳は要注意|吐くように見えて実は「喘息」のことも
3.【セルフチェック】様子見してよい咳?受診を考えたい咳?
4.病院では何を調べる?|咳の原因を見極めるための診断
5.まとめ|「咳くらい」と思わず、早めの相談を

犬の咳で多く見られる原因|心臓病・気管支のトラブル

犬の咳でよく見られる原因には、心臓や気道(空気の通り道)に関わる病気があります。これらの病気は「元気そうに見えるのに咳だけが続く」という形で現れることがあり、様子見されてしまいやすい点が特徴です。

<心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)>

心臓の病気が進行すると、心臓が大きくなり、その影響で気管が圧迫されて咳が出ることがあります。

「カッカッ」「コンコン」とした乾いた咳
進行すると、痰が絡んだような湿った咳になることも
運動後や興奮時、夜間に出やすい
元気や食欲はあるのに、咳だけが続くケースも

特に、シニア期に入った小型犬では注意したい病気のひとつです。

犬の僧帽弁閉鎖不全症についてはこちらから

<気管支炎・慢性気管支炎>

気管や気管支に炎症が起こり、咳が長く続く病気です。

乾いた咳が続く・なかなか治らない
早朝や夜間に出やすい
季節の変わり目に悪化することがある

一見すると軽い咳に見えても、慢性的に続く場合は注意が必要です。

<気管虚脱>

小型犬に多く見られ、特徴的な音を伴う咳が出やすい病気です。

「ガーガー」というアヒルの鳴き声のような音
首輪を引っ張ったときに出やすい
興奮時や暑い時期に悪化しやすい

咳の音に特徴がある一方で、治まると普段どおり元気そうに見えることも多く、深刻な症状とは受け取られにくい傾向があります。

このように、元気や食欲がある段階でも、咳だけが病気のサインとして先に現れることがあるため、注意が必要です。

猫の咳は要注意|吐くように見えて実は「喘息」のことも

猫の咳は、犬以上に見逃されやすい傾向があります。というのも、猫の咳は「吐く前の動き」とよく似ており、飼い主様が咳と気づかず「毛玉かな?」と判断してしまうケースが少なくないためです。

しかし、猫の咳の背景には、呼吸器の病気が隠れていることもあり、頻度が少なくても注意が必要です。

<猫喘息>

猫喘息は、気道に慢性的な炎症が起こり、発作的に咳が出る病気です。

発作的に「ケッケッ」と吐くような咳が出る
うずくまる姿勢になり、首を伸ばして苦しそうにすることがある
発作が出ていないときは、比較的元気に見えることも多い

咳が出ていない時間帯は普段どおり過ごしていることもあるため「一時的なもの」と様子を見られてしまいやすい点が特徴です。

<感染症・肺・気道の病気>

喘息以外にも、感染症や肺の病気のほか、気管支炎など気道に炎症が起こる病気が原因で、咳が続くケースもあります。

咳が長引く、徐々に増えてくる
乾いた咳が続く、または治まったと思ってもぶり返す

このような咳に加えて、元気や食欲が落ちてきた場合は、病気が進行しているおそれもあるため、特に注意が必要です。初期はほかの体調変化が目立たないこともあり、病気として気づかれにくい場合があります。

猫の気管支炎についてはこちらから

このように猫においても、元気そうに見える段階で咳だけが先に現れる病気があります。目立つ症状が少ないからこそ、咳というサインそのものに目を向けることが大切です。

【セルフチェック】様子見してよい咳?受診を考えたい咳?

咳が出ているとき「もう少し様子を見たほうがいいのか」「このタイミングで病院に行っていいのか」と迷われる飼い主様も少なくないかと思います。そんなときは、次のようなポイントをひとつずつ確認してみてください。

<受診を考えたい咳の特徴>

咳が数日以上続いている、またはだんだん回数が増えてきている
「ガーガー」「ゼーゼー」など、苦しそうに聞こえる音がする
吐くような動きをするが、実際には何も出ていない
運動後・夜間・興奮したときに目立って咳が出る
呼吸が荒く、肩で息をしているように見える
シニア期に入っている、または心臓病などの持病がある

すべてに当てはまる必要はありません。「いくつか気になる点がある」「以前と様子が違う」と感じるようであれば、一度動物病院で相談してみるとよいでしょう。

<ご自宅でできる観察ポイント>

診察の際には、咳の様子が分かる情報があると判断の助けになります。無理のない範囲で、次の点を意識して観察してみてください。

咳の音や様子(可能であれば動画で撮影)
出るタイミングや頻度
元気・食欲・呼吸の様子

「受診するほどではないかもしれない」と感じる段階でも、まずは相談してみることで安心につながることもあります。咳は原因によって対応が大きく変わるため、早めに状況を確認しておくことが大切です。

病院では何を調べる?|咳の原因を見極めるための診断

咳の原因は、心臓・気道・肺などさまざまです。そのため、動物病院では、今出ている症状やこれまでの経過をもとに、必要な確認を積み重ねていくことが大切になります。

<診断の流れ>

次のような流れで咳の原因を整理していきます。

問診
まずは、咳の出方や生活環境について詳しくお伺いします。
咳の音や出るタイミング、続いている期間、日常生活での様子などが重要な手がかりになります。

聴診
心臓や肺の音、呼吸の状態を確認します。
この段階で、考えられる原因の方向性をある程度絞ることができます。

各種検査
状況に応じてレントゲン検査心臓の検査血液検査などの必要な検査を組み合わせて「見えない部分」を画像や客観的な数値で確認していきます。

すべての検査を一度に行うわけではなく、その子の状態や咳の特徴に合わせて、必要な検査を選択していくことが基本となります。

まとめ|「咳くらい」と思わず、早めの相談を

犬や猫の咳は、風邪のような一時的なものだけでなく、心臓病や呼吸器の病気が関係していることもあります。元気そうに見えていても、咳だけが先に現れる病気があるので注意が必要です。

アルファ動物病院では、咳というひとつの症状だけを見るのではなく、体の状態・年齢・生活環境・これまでの経過を踏まえながら、原因を丁寧に整理していきます。そして「今すぐ治療が必要なのか」「経過を見ながらでよいのか」も含めて、飼い主様と一緒に状況を共有し、その子にとって最善の対応を考えていく診療を大切にしています。

「この咳は大丈夫かな?」と迷ったときこそ、相談のタイミングです。気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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休診日:日曜・祝日
住所:東京都葛飾区高砂8-30-12
駐車場:専用駐車場1台あり(病院の1階が駐車場です)
最寄駅:京成高砂駅(京成線)から徒歩5分
駅改札を出て、左の階段を下り、踏切のある道路を(バスが通っています)、踏切を背にしてまっすぐ歩きます。ひとつめの信号(角に伊勢屋さんというおにぎりやさんがあります)をとおりすぎたらすぐ、道路の左側にあります。1階が駐車場、2階が病院になっています。
京成金町線柴又駅からも徒歩10分です。