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2025.03.13  初めてでも安心|犬猫のワクチン接種の時期と費用を解説

愛犬・愛猫の健康を守るために、ワクチン接種はとても重要なケアのひとつです。しかし、「どのワクチンをいつ接種すればいいの?」「毎年必要なの?」といった疑問を持つ飼い主様も多いのではないでしょうか。また、費用面も気になるポイントですよね。

今回は、犬や猫のワクチン接種の適切な時期や頻度、費用の目安について詳しく解説します。

■目次
1.予防接種の基礎知識
2.犬のワクチン接種
3.猫のワクチン接種
4.抗体検査について
5.ワクチン接種前後の注意点
6.よくある質問(Q&A)
7.まとめ

 

予防接種の基礎知識

ワクチンは、病気に対する免疫を作るために接種します。免疫とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入したときに、それを攻撃し排除する仕組みです。ワクチン接種によって免疫を獲得すると、病気の発症を防いだり、重症化を抑えたりすることができます。

犬や猫のワクチンで予防できる主な感染症は以下のとおりです。

 

<犬のワクチンで予防できる主な病気>

犬ジステンパー:高熱や呼吸器・神経症状を引き起こす
犬パルボウイルス感染症:激しい下痢や嘔吐を伴う重篤な病気
犬伝染性肝炎:肝臓に炎症を起こし、発熱や腹痛を引き起こす
犬パラインフルエンザ:咳などの呼吸器症状を引き起こす
犬コロナウイルス感染症:消化器症状(下痢・嘔吐)を伴う
レプトスピラ感染症:腎臓や肝臓に障害をもたらし、人にも感染する
狂犬病:法律で接種が義務付けられており、人獣共通感染症のひとつ

 

<猫のワクチンで予防できる主な病気>

猫ヘルペスウイルス感染症(猫ウイルス性鼻気管炎):くしゃみや鼻水などの風邪症状を引き起こす
猫カリシウイルス感染症:口内炎や肺炎を伴う感染症
猫パルボウイルス感染症(猫汎白血球減少症):激しい嘔吐や下痢を引き起こす
猫白血病ウイルス感染症:免疫機能を低下させ、白血病や腫瘍を引き起こす
猫クラミジア感染症:結膜炎を引き起こし、目やにや涙の増加が見られる

 

ワクチン接種を適切に行うことで、これらの感染症から愛犬・愛猫を守ることができます。

 

犬のワクチン接種

犬のワクチンは、接種する病気の種類によって混合ワクチンと狂犬病ワクチンに分かれます。

 

<混合ワクチン>

犬の混合ワクチンは、予防できる病気の数に応じて、5種・6種・7種・8種などの種類があります。

5種・6種ワクチン:基本的な感染症を予防する「コアワクチン」
7種・8種ワクチン:コアワクチンに加えてレプトスピラ感染症なども予防できる

▼接種時期

子犬生後2か月頃から1か月おきに3回接種
成犬年1回の追加接種

 

<狂犬病ワクチン(法律で義務付け)>

狂犬病予防法により、日本国内ではすべての犬が年1回の接種を義務付けられています。

 

猫のワクチン接種

猫のワクチンは、3種・4種・5種の混合ワクチンがあり、猫の生活環境によって選ぶことが大切です。

3種混合ワクチン:基本的なコアワクチン
4種・5種混合ワクチン:白血病ウイルスやクラミジア感染症も予防

▼接種時期

子猫生後3か月頃から1か月おきに2回接種
成猫年1回の追加接種

また、完全室内飼いを徹底することで、感染リスクを大幅に低減できます。

 

抗体検査について

ワクチン接種のタイミングを決める際に役立つのが「抗体検査(抗体価検査)」です。この検査では、血液中にどれだけの抗体が残っているかを数値化し、感染症に対する免疫の強さを確認します。個体差があるため、必ずしもすべての犬猫が毎年ワクチンを追加接種する必要があるわけではなく、抗体価検査を行うことで「今、本当にワクチン接種が必要かどうか」を判断できます。

 

<抗体検査のメリット>

過剰接種を防ぐ
免疫の持続効果を個体ごとに把握できる
副反応のリスクを軽減

 

<抗体検査の流れ>

抗体検査は、動物病院で血液を採取し、検査機関に送って分析することで結果がわかります。検査結果には、抗体価が基準値を超えているかどうかが示され、以下のような判断ができます。

・基準値以上の抗体がある場合:
追加接種は不要です。翌年また検査を実施し、免疫が維持されているか確認します。

・基準値未満または抗体が検出されない場合:
ワクチンを追加接種し、免疫を獲得する必要があります。

 

<高齢の犬猫こそ抗体検査を活用>

特に高齢の犬猫は加齢により免疫力が低下している場合があります。ワクチン接種でしっかりと免疫が維持されているか確認するためにも、抗体検査を定期的に受けることが推奨されます。必要性に応じたワクチンの接種を行うために、抗体検査を上手に活用しましょう。

 

ワクチン接種前後の注意点

体調があまりよくないときにワクチンを打つと、普段は起きない副反応が起きたり、体調が悪化したりするおそれがあります。そのため、ワクチンの接種前後には、愛犬の体調をよく観察することが大切です。

 

<接種前>

・体調が万全かを確認(食欲・元気・排泄状態)
・激しい運動を控える

 

<接種後>

・副反応として顔の腫れ・嘔吐・ぐったりするなどの症状が出ることがある
・心配な場合は接種後30分ほど病院の近くで様子を見る
・当日は安静にし、シャンプーや過度な運動を避ける

 

異変を感じたらすぐに動物病院へ相談しましょう。

 

よくある質問(Q&A)

Q:ワクチンの副反応が心配です。どうすればいいですか?
A:ワクチン接種後に副反応が出ることはまれですが、心配な場合は、コアワクチンのみの接種を選択する、または事前に抗ヒスタミン薬を投与することでリスクを軽減できます。副反応としては、顔の腫れ・嘔吐・元気消失などが挙げられます。接種後30分ほどは動物病院の近くで様子を見ると安心です。不安な点があれば、事前に獣医師に相談しましょう。

Q:毎年ワクチンを打つ必要がありますか?
A:基本的に年1回の接種が推奨されていますが、抗体検査を行い、十分な免疫が維持されている場合は接種を延期できることもあります。特に高齢の犬猫や、ワクチンに対して過敏な体質の子は、抗体検査を活用し、適切なタイミングで接種することが重要です。

Q:接種当日の注意点はありますか?
A:ワクチン接種前後は、激しい運動や興奮を避けることが大切です。散歩は短時間で済ませ、接種当日はシャンプーや入浴を控えましょう。また、万が一副反応が出た場合にすぐ対応できるように、接種後数時間は愛犬・愛猫の様子をよく観察してください。

Q:複数のワクチンを同時に接種できますか?
A:原則として複数のワクチンを同日に接種することはできません。ワクチンごとに間隔を空ける必要があり、1週間〜1カ月ほどの間隔をあけて接種するのが一般的です。接種スケジュールについては、動物病院で相談するのがよいでしょう。

Q:ワクチン接種の費用はどれくらいかかりますか?
A:ワクチンの種類や動物病院によって費用は異なりますが、犬の混合ワクチン(5種〜9種)は5,000〜12,000円程度猫の混合ワクチン(3種〜5種)は5,000〜10,000円程度が目安です。抗体検査を行う場合、別途費用がかかるため、事前に病院で確認しておくと安心です。

当院のワクチン接種費用はこちらから

 

まとめ

ワクチンは、感染症から愛犬・愛猫を守るために欠かせない予防策です。長く健康に過ごしてもらうために、適切なタイミングで接種しましょう。しかし、副反応のリスクなどを考えると不安なこともありますよね。抗体検査を活用しながら、愛犬・愛猫に最適な接種スケジュールを獣医師と相談しましょう。

当院でも抗体検査を実施しております。気になることあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

 

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