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2025.01.28  ウサギの避妊手術について|ウサギの命を守る大切な予防医療

ウサギの飼い主様の中には「避妊手術、受けさせた方がいいのかな…」とお悩みの飼い主様もいらっしゃるかもしれません。実は、ウサギにとって避妊手術は命を守るための大切な選択肢の一つです。

メスウサギは、子宮の病気、特に子宮腺癌のリスクが高いことで知られています。
この病気は放置すると命に関わることもありますが、避妊手術を行うことでそのリスクを大幅に減らすことができます。また、手術には行動面や生活環境を改善するメリットもあります。

今回は、ウサギの避妊手術の重要性や具体的な手術内容について解説します。

■目次
1.避妊手術の重要性について
2.適切な手術時期について
3.手術前の準備と術後のケア
4.避妊手術に関する不安を解消するために
5.まとめ

 

避妊手術の重要性について

メスウサギの避妊手術が推奨される大きな理由は、子宮腺癌の予防です。
未経産のメスウサギが子宮の病気にかかる確率は、4歳を過ぎると約60%、6歳では約80%とされています。避妊手術を行うことで、これらのリスクを大幅に軽減することができるのです。

また、避妊手術には他にもメリットがあります。例えば、ホルモンバランスが整うことで攻撃性が軽減されたり、マーキング行為が減少したりします。結果として、より穏やかで清潔な生活環境を作ることが期待できます。

 

適切な手術時期について

それでは、避妊手術はいつ頃行うのが良いのでしょうか。
避妊手術を行う理想的な時期は、一般的には生後6ヶ月から1歳までの間です。この時期は、ウサギの体が十分に成長しており、若さゆえの回復力も期待できます。

手術を先延ばしすると、体に脂肪がつきやすくなり、手術リスクが高まることがあるため注意が必要です。逆に若すぎるうちに手術をすると、発育に影響が出てしまうおそれがあります。

一方で、年齢が高くても手術が適用できるケースもあります。諦めずにまずはウサギに詳しい獣医師と相談することをおすすめします。

 

手術前の準備と術後のケア

避妊手術を受ける際には、以下の手順とケアが必要です。

<手術前>

健康診断:血液検査やレントゲン検査を行い、全身状態を確認します。
絶食の管理:手術当日は麻酔をかけるため、手術の2時間前から絶食が必要です。水は手術の数時間前まで与えても問題ありません。

<手術後>

傷口の管理:エリザベスカラーの着用や傷口のチェックを行います。
快適な環境作り:清潔なケージや柔らかい寝床を準備し、ウサギがストレスを感じないように配慮します。
食事管理:術後は消化しやすいフードを少量ずつ与え、体力回復をサポートします。

術後の経過には個体差がありますが、1週間程度で日常生活に戻れるケースが多いです。

 

避妊手術に関する不安を解消するために

避妊手術に不安を感じる飼い主様もいらっしゃるでしょう。しかし、現在では麻酔技術や術後ケアの進歩により、手術の安全性が向上しています。また、ウサギの診療経験が豊富な動物病院を選ぶことで、リスクを最小限に抑えることが可能です。

また、術後の回復を早めるためには、飼い主様の適切なケアが不可欠です。不安なことや疑問があれば、積極的に獣医師に相談してください。

 

まとめ

ウサギの避妊手術は、健康を守るための大切な予防医療です。
特に子宮腺癌のリスクを大幅に減らせることは、大きなメリットと言えます。手術には不安が伴いますが、適切な準備とケアを行えば、愛するウサギの生活の質を大きく向上させることができます。

ウサギに詳しい動物病院と相談しながら、最適なタイミングを見つけていきましょう。

当院では、ウサギの診療、予防医療にも力を入れており、年間200頭以上の豊富な診療実績があります。ぜひお気軽にご相談ください。

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