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2024.09.27 犬と猫の熱中症について┃飼い主様の注意と対策によって防ぐことができる

暑い夏、私たち人間だけでなく、愛犬愛猫も熱中症の危険にさらされています。犬や猫は人間のように汗をかいて体温を調節することが難しいため、高温多湿な環境下では体温が急上昇し、命に関わる危険性も高まります。また、熱中症は散歩中などの外出先だけでなく、家の中や車内でも発生することがあります。

今回は、犬と猫の熱中症について、症状、応急処置、予防法などを詳しく解説します。

■目次
1.犬や猫の熱中症になったときの症状
2.犬や猫の熱中症の応急処置
3.応急処置の注意点
4.熱中症になりやすい犬種・猫種
5.犬や猫の熱中症の予防方法
6.まとめ

犬や猫の熱中症になったときの症状

犬や猫が熱中症になると、以下の様な症状が現れることがあります。

呼吸が速くなる、苦しそうにする

口を開けてハアハアする

ぐったりする、ふらつく

嘔吐・下痢

体温が上昇する

意識が朦朧とする、意識を失う

重症化すると、筋肉のけいれんや発作が起こり、内臓の損傷により血便や血尿が見られることがあり、最悪の場合、死に至ることもあります。

 

犬や猫の熱中症の応急処置

熱中症が疑われる場合、迅速に以下の応急処置を行いましょう。

 

1.涼しい場所に移動させる

直射日光が当たらない、風通しの良い場所や空調の効いた室内に犬や猫を移動させましょう。

 

2.体温を下げる

ぬるま湯で全身を濡らしたり、濡らしたタオルで体を包んだりして、体温を下げます。脇の下や足の付け根、首の付け根などは、血管が集中しているため、重点的に冷やすと効果的です。

 

3.水分補給

意識があり、嘔吐していない場合は、少量ずつこまめに水を飲ませます。ただし、無理に飲ませると嘔吐してしまう可能性もあるため、注意が必要です。

 

4.動物病院へ

応急処置後、速やかに獣医師に連絡し、適切な治療を受けましょう

応急処置がわからない場合や不安な場合は、当院に電話していただければ指示いたしますので、すぐにご連絡ください。

TEL:03-3609-6304

 

応急処置の注意点

氷水や冷水で体を冷やすと、血管が収縮し、かえって熱がこもってしまうことがあります。ぬるま湯や冷えたタオルで体を拭くなど、徐々に体温を下げるようにしましょう

また、応急処置後も必ず動物病院で診察を受け、適切な治療を行いましょう。

 

熱中症になりやすい犬種・猫種

特定の犬種や猫種は熱中症にかかりやすい傾向があります。

短頭種:フレンチ・ブルドッグやパグ、ペルシャ猫などの短頭種は鼻が短いため呼吸しにくく、熱中症になりやすいです。

長毛種:ゴールデンレトリバーやメインクーンなどの長毛種は体温がこもりやすくなります。

高齢犬・猫:年を取った犬や猫は体温調節機能が低下しているため、特に注意が必要です。

子犬・子猫:体温調節機能が未熟なため、熱中症のリスクが高いです。

 

犬や猫の熱中症の予防方法

熱中症を予防するためには、以下の対策を実践しましょう。

 

散歩の時間

早朝や夕方の涼しい時間帯に散歩を行い、日中の暑い時間帯を避けましょう。散歩中は、日陰を選んで歩き、アスファルトの上は高温になっているため、足の裏を火傷しないよう注意しましょう。

 

こまめな水分補給

いつも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。水が汚れていたりぬるかったりすると飲みたがらないため、定期的に水を取り替えて清潔に保ちましょう。また、外出時には携帯用の水飲みボトルを持参しましょう。

 

室温管理

暑い日は室内でも熱中症になるリスクがあるため、エアコンで室温を23〜26℃に維持し、涼しく快適な温度を保つことが大切です。

また、留守番中でも空調を運転させ、室温を一定に保つようにしましょう。

 

車内放置禁止

車内は短時間でも急激に温度が上昇するため、絶対に愛犬愛猫を放置しないようにしましょう。たとえ窓を少し開けたとしても、車内の温度はすぐに上昇します。買い物や用事の際には、ペットを連れて行かないか、同行者に車内で見守ってもらうようにしましょう。

 

定期的な健康診断

心臓病や呼吸器疾患など、持病のある犬や猫は、熱中症のリスクが高くなります。定期的に動物病院で健康診断を受け、病気などを早期発見し、熱中症のリスクを減らしましょう。

 

まとめ

犬や猫の熱中症は、飼い主様の注意と対策によって防ぐことができます。しかし、万が一、愛犬愛猫が熱中症の症状を示した場合には、慌てず冷静に対応し、すぐに動物病院へ連れて行くことが大切です。

暑い日が続いていますが、上記の点に注意して、犬や猫が快適に過ごせるよう心がけましょう。

 

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