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2024.09.27 デグーの飼育と病気予防のコツ|糖尿病や歯のトラブルにも対応できる動物病院

デグーはネズミの仲間で、最近ではペットショップでもよく見かけるようになりました。葛飾区でもデグーを家族に迎える方が増え、エキゾチックペットとして人気が高まっています。
しかし、デグーの診療に対応できる動物病院はそれほど多くありません。ハムスターと間違えられることもありますが、実はデグーとハムスターでは食べ物や飼育環境が大きく異なります。

だからこそ、生態に詳しい獣医師がいる信頼できるかかりつけの動物病院を見つけることが、デグーの健康を守り、長生きしてもらうために非常に大切です。
当院は葛飾区にあり、デグーの診療にも力を入れております。専門的なケアと最良の診療サービスを提供し、デグーとそのご家族を全力でサポートいたします。

今回は、デグーの健康管理や飼育についてのポイントをご紹介いたします。

■目次
1.デグーの主な診療内容と対応可能な症状
2.デグーの健康管理と予防医療
3.デグーの健康相談や飼育相談は当院へお任せください

 

デグーの主な診療内容と対応可能な症状

デグーは、糖尿病や不正咬合、ビタミンC欠乏症などの病気にかかりやすい動物です。
これらの病気は特に日々の食事や飼育方法と深く関わっているため、正しい飼育を心がけて予防することがとても大切です。

<糖尿病>

デグーはもともと糖分の代謝が得意ではありません。自然の中では主に牧草を食べて暮らしているため、ご家庭で野菜や果物など糖分の多い食べ物を与えると、糖尿病になりやすくなってしまいます
野菜や果物は控えて、たっぷりの牧草と少量のペレットで健康を保つことがポイントです。

 

<不正咬合>

不正咬合は、歯が伸びすぎたり噛み合わせが悪くなったりする状態です。これも食事が大きく影響しますが、牧草を十分に食べていれば発症しにくいです。
牧草が少ない食生活だと、歯が自然に削れず、伸び続けてしまい、口の中でトラブルが起こることがあります。

 

<ビタミンC欠乏症>

多くの動物は体内でビタミンCの合成ができますが、デグーは自分の体でビタミンCを作り出すことができません
そのため、食事からしっかりとビタミンCを摂取する必要があります。デグー専用のペレットにはビタミンCが含まれているので、選ぶ際には専用のものを選ぶと安心です。

 

デグーの健康管理と予防医療

デグーの健康を守るためには、定期的な健康診断、適切なフードの選択、そしてストレスを抑えた飼育環境が欠かせません。

<定期的な健康診断>

病気を早期に見つけて対処するためには、定期的な健康診断がとても大切です。
お迎えしたばかりの時期は飼育についての相談も含めて、1カ月に1回程度の通院が理想的です。
デグーが飼育環境に慣れてきたら、半年に1回程度の健診を目安にしましょう。そして、デグーが高齢になったら、獣医師と相談しながら健診の頻度を増やすことをおすすめします。

 

<デグーに適したフード>

デグーは完全な草食動物で、ハムスターとは異なります。食事は牧草と専用のペレットだけにしましょう。
牧草はいつでも好きなときに食べられるように、たっぷりと用意しておくことが大切です。ペレットはデグー専用のものを選び、体重の約5%を目安に与えようにしましょう。
野菜や果物は必要ありません。デグーは糖分を摂りすぎると糖尿病になりやすい動物なので、野菜や果物に含まれる糖分は健康を損なう可能性があります。牧草を中心に、少量のペレットと新鮮な水だけで、十分に健康を保つことができます。

 

<デグーの適切な飼育環境>

デグーの健康管理には、温度や湿度の管理はもちろん、ストレス軽減や運動不足解消などにも配慮が必要です。
適切な飼育環境は、デグーだけでなくエキゾチックペット全体について重要な予防医療のひとつであると言えます。

・温度と湿度

デグーには、25℃前後の温度と50%前後の湿度が最適だと言われています。ただし、個体の年齢や健康状態によっても最適な環境は変わるため、デグーの様子を見ながらこまめに調整してあげましょう。

 

・ケージの広さ

デグーは運動量が多く、体も20cmほどとハムスターよりも大きいので、ハムスター用のケージでは十分なスペースが確保できません。
幅60cm、奥行き30cm、高さ30cm以上の広さがあるケージを用意して、快適に動き回れる環境を整えてあげましょう。

 

・砂場

デグーにとって砂浴びは、皮膚を清潔に保つだけでなく、ストレス解消にも役立つ大切な習慣です。ケージ内に砂浴び用のスペースを設けましょう。

 

・隠れ家

野生のデグーは巣穴で生活するため、身を隠せる場所が必要です。デグーが安心して隠れられる隠れ家をケージ内に設置することで、ストレスを軽減できます。

 

・まわし車

運動不足は肥満やストレスの原因になるため、ケージにはまわし車を設置して、十分な運動ができるようにしましょう。

 

・かじり木

デグーはかじることが大好きな動物です。かじり木を与えることで、ストレス発散や歯の健康をサポートしましょう。
ケージなどをかじらせてしまうと健康に悪影響を与えることがあるので、しっかりとかじり木を準備してあげてください。

 

デグーの健康相談や飼育相談は当院へお任せください

デグーはエキゾチックペットの中でも、まだ情報が少ない動物です。実際、多くの病気は誤った飼育方法が原因で引き起こされることが多いと言われています。
当院では、デグーの飼育に関して豊富な経験を持つ獣医師が、病気に関する相談だけでなく、普段の飼育方法についても丁寧にアドバイスを行っています。
デグーをお迎えした際には、ぜひ健康チェックや飼育相談にお気軽にご来院ください。

 

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葛飾区高砂にある【アルファ動物病院】
TEL:03-3609-6304

診療時間:10:00~12:00|15:00~19:00 ※受付18:30まで
休診日:日曜・祝日
住所:東京都葛飾区高砂8-30-12
駐車場:専用駐車場1台あり(病院の1階が駐車場です)
最寄駅:京成高砂駅(京成線)から徒歩5分
駅改札を出て、左の階段を下り、踏切のある道路を(バスが通っています)、踏切を背にしてまっすぐ歩きます。
ひとつめの信号(角に伊勢屋さんというおにぎりやさんがあります)をとおりすぎたらすぐ、道路の左側にあります。1階が駐車場、2階が病院になっています。