ブログ

2025.03.21  愛犬・愛猫の目が赤い・充血している?|眼圧測定で失明リスクを防ぐ

愛犬や愛猫の目が赤く充血していたり、目やにが増えていたりすると、飼い主様としては心配になりますよね。目の異常は結膜炎などの軽度な炎症だけでなく、緑内障のような失明のリスクを伴う病気のサインである場合もあります。特に緑内障は強い痛みを伴い、進行すると視力を失うこともあるため、早期の眼圧測定と適切な治療が重要です。

今回は、目の充血や異変の原因となる代表的な疾患である結膜炎と緑内障の違い、診断・治療方法について詳しく解説します。

■目次
1.主な目の病気|結膜炎と緑内障の原因と症状
2.早期発見のポイント
3.診断と治療|眼圧測定で早期発見を
4.まとめ

 

主な目の病気|結膜炎と緑内障の原因と症状

 

<結膜炎とは?>

結膜炎とは、目の結膜(白目やまぶたの裏側を覆う粘膜)が炎症を起こす病気です。犬や猫では比較的よく見られる目のトラブルで、以下のような原因によって発症します。

▼結膜炎の主な原因

・感染性(細菌・ウイルス・真菌・寄生虫など)外部からの感染により炎症が起こる。
・アレルギーハウスダスト花粉が原因でアレルギー反応を起こす。
・逆さまつげ・眼瞼内反まつげやまぶたが眼球に当たり、刺激を与えて炎症を起こす。
・異物や外傷ゴミが目に入り、結膜を傷つける。

▼結膜炎の主な症状

白目の赤み・充血
目やにの増加(黄色や茶色のことも)
涙が多く出る
目をこする・しょぼしょぼさせる

結膜炎は比較的軽度な疾患ですが、放置すると慢性化し、角膜(黒目の部分)に影響を与えることもあるため、早めの治療が大切です。

 

<緑内障とは?>

緑内障とは、眼圧(目の内部の圧力)が異常に高くなり、視神経や網膜にダメージを与える病気です。眼圧の上昇により血流が悪化し、視神経が損傷すると、一時的な視力低下だけでなく、失明につながる危険性があります。

▼緑内障の主な原因

・眼房水(目の内部の液体)の排出不良
・遺伝的要因(好発犬種:柴犬シー・ズーアメリカン・コッカー・スパニエルなど)
・ぶどう膜炎や眼球の外傷などによる二次的な発症

▼緑内障の主な症状

急性緑内障(突然発症しやすい)
白目が真っ赤になる
黒目(角膜)が白く濁る
瞳孔が開いたままになる
目を痛がる、頭や顔周りを触られるのを嫌がる
食欲不振や元気消失

慢性緑内障(進行がゆるやか)
瞳孔の大きさや形が左右で異なる
眩しそうにする
視力低下に伴う行動変化(壁にぶつかる、物を避けにくくなる)

犬では急性緑内障が多く、猫では慢性緑内障が多い傾向にあります。緑内障は、放置すると視神経が破壊され、治療しても視力が戻らないことがあるため、早期発見・早期治療が最も重要です。

 

早期発見のポイント

目の異常は、飼い主様がいち早く気づけるようにしておくことが大切です。毎日のケアの中で、次のようなポイントをチェックしましょう。

目の充血・赤み・濁りはないか
涙や目やにの量に変化はないか
目をしょぼしょぼさせたり、こすったりしていないか
光をまぶしがる・暗い場所で物にぶつかるなどの異変がないか
左右の瞳の大きさに違いがないか

少しでも気になる症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。

 

診断と治療|眼圧測定で早期発見を

目の病気は早期に診断し、適切な治療を受けることで悪化を防げる場合があります。特に緑内障は、早期発見・早期治療が視力を守る鍵となるため、気になる症状があればすぐに獣医師の診察を受けることが大切です。

 

<診断方法>

動物病院では、目の状態を詳しく調べるために以下のような検査を組み合わせて診断します。

視診・触診:結膜・角膜・まぶた・まつ毛の状態を確認します。
眼圧測定(トノメトリー):眼圧を測り、緑内障の診断に活用します。
フルオレセイン染色検査:角膜の傷を調べるための検査です。
シルマーティアテスト:涙の分泌量を測定し、ドライアイの有無を確認します。
スリットランプ検査:細い光を当て、目の詳細な構造を調べます。
細菌培養・血液検査:感染やアレルギーの有無を調査します。

特に、眼圧測定ができる動物病院を選ぶことで、適切な診断と治療につなげることができます。当院では、眼圧測定を含めた詳しい検査を行い、愛犬・愛猫の目の健康をしっかりとサポートいたします。

 

<結膜炎の治療方法>

結膜炎の治療は、原因によって異なりますが、多くの場合、抗菌作用や抗炎症作用のある点眼薬内服薬を使用します。原因によっては、異物やアレルギーの原因を取り除いたり、眼瞼内反を外科手術で矯正したりすることもあります。

 

<緑内障の治療>

緑内障の治療の基本は、眼房水(目の内部の液体)の量を調整する点眼薬を用いることです。しかし、症状が進行すると点眼薬のみでは効果が不十分な場合もあります。その場合は必要に応じて、レーザー手術などで眼房水の産生を減らす処置を行うこともあります。
緑内障は進行すると視神経へのダメージが強まり、回復が困難になるため、早期治療が不可欠です。

 

まとめ

愛犬・愛猫の目が赤くなったり充血していたりする場合、軽い結膜炎から深刻な緑内障まで、さまざまな病気のおそれがあります。特に緑内障は早期発見・早期治療が視力を守る鍵となるため、日頃から愛犬・愛猫の目をよく観察し、少しでも異変を感じたらすぐに動物病院へ相談しましょう。

「少し様子を見よう」と思っている間に病状が進行してしまうこともあるため、早めの診断・治療が愛犬・愛猫の視力を守るための最善策となります。当院では眼圧測定が可能で、緑内障の早期診断に対応しています。目の充血や違和感など、気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

 

■関連する記事はこちらから
犬や猫の涙が多いのはなぜ?|結膜炎やアレルギーなど病気の可能性も
愛犬・愛猫の目やにが気になる飼い主様へ|症状と正しいケア
犬と猫の健康診断の重要性について|病気の早期発見が大切!愛犬や愛猫と末永く一緒に過ごすために

 

当院の診療案内はこちら
葛飾区高砂にある【アルファ動物病院】
TEL:03-3609-6304

診療時間:10:00~12:00|15:00~19:00 ※受付18:30まで
休診日:日曜・祝日
住所:東京都葛飾区高砂8-30-12
駐車場:専用駐車場1台あり(病院の1階が駐車場です)
最寄駅:京成高砂駅(京成線)から徒歩5分
駅改札を出て、左の階段を下り、踏切のある道路を(バスが通っています)、踏切を背にしてまっすぐ歩きます。
ひとつめの信号(角に伊勢屋さんというおにぎりやさんがあります)をとおりすぎたらすぐ、道路の左側にあります。1階が駐車場、2階が病院になっています。