2024.08.07 カメの飼育における動物病院の重要性
カメは爬虫類のなかでも最も身近なペットの一種ですね。カメがよくかかる病気としては、肺炎、外耳炎、ビタミンA欠乏症、膀胱結石、代謝性骨疾患などがありますが、これらに適切な診療を行える動物病院は多くありません。
「カメは万年」と言われる通り、本来は長生きする動物ですが、健康に長生きさせるためには、専門知識と技術を持つ動物病院での適切な診療が欠かせません。
■目次
1.カメの健康を維持するための定期健診
2.カメの病気の症状
3.カメの飼育環境を整えるためのアドバイス
4.まとめ
カメの健康を維持するための定期健診
「カメに健康診断?」と思われるかもしれませんが、犬や猫と同様に、動物病院で定期的に全身チェックを行うことが重要です。 カメをお迎えしたら、元気そうに見えても年に1回は健康診断を受けましょう。
当院は、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを組み合わせてカメの全身をくまなくチェックします。予約方法や料金などはお電話にてお問合せください。
カメの病気の症状
・食欲不振や元気がない場合
肺炎などの呼吸器疾患、卵詰まり、代謝性骨疾患など、さまざまな原因が考えられます。カメは一般的に、病気がかなり進行するまで食欲を維持することが多いです。食欲不振は命に関わる症状のひとつですので、できるだけ早めの受診をおすすめします。
・目や鼻の異常がある場合
ビタミンA欠乏症、鼻炎、角膜炎などが考えられます。原因を見極め適切な治療が必要です。
・甲羅や皮膚の異常がある場合
外傷、細菌感染、代謝性骨疾患などの原因が考えられます。治療と共に、食事や飼育環境の改善が必要なケースもあります。
カメの飼育環境を整えるためのアドバイス
カメの病気には、飼育環境が関わっていることが多くあります。反対に、適切な飼育を行えば、病気になることは少ないとも言えます。特に、温度湿度の管理、エサなどには注意が必要です。
・適切な温度湿度の維持
カメの種類によって異なりますが、多くのカメは20℃~35℃の範囲内の温度が適切です。適切な湿度はカメの種類によって異なるため、それぞれの種の特性を知ることが重要です。湿度管理については、当院までご相談ください。
・エサの種類について
カメには草食性のカメと肉食性のカメがいます。リクガメは草食性で、リクガメ専用のペレットや良質な葉物野菜が適しています。
水棲ガメは肉食性または肉食傾向の強い雑食性で、専用のペレットや小魚(マメアジ、キビナゴ、ワカサギなど)が適しています。
・日光浴の必要性
ほとんどのカメにとって、日光浴は欠かせません。日光浴は、体内の温度を上げるだけでなく、太陽光に含まれる紫外線がカルシウムの吸収を促進し、代謝性骨疾患の予防にも役立ちます。
・水深
水棲ガメには、しっかり泳げる水深が必要です。常に甲羅が露出するような浅い水深では、甲羅が乾燥しすぎ、足への負担も大きくなります。
水棲ガメの中には、広めの陸が必要な種もあれば、ほとんどを水中で過ごし、陸をあまり必要としない種もいます。それぞれの種に見合った水場を用意しましょう。
まとめ
カメは種類によって飼育環境が異なり、その飼育環境によって病気のなりやすさも変わります。当院は、エキゾチックペットの診療だけでなく、飼育環境や飼育方法についてもアドバイスを行っています。病気の治療だけでなく、その他のご相談もお気軽にお申し付けください。
飼い主様との対話を大切にし、わかりやすい説明を心がけておりますので、些細なことでも疑問や不安があればお気軽にご相談ください。
TEL:03-3609-6304
診療時間:10:00~12:00|15:00~19:00 ※受付18:30まで
休診日:日曜・祝日
住所:東京都葛飾区高砂8-30-12
駐車場:専用駐車場1台あり(病院の1階が駐車場です)
最寄駅:京成高砂駅(京成線)から徒歩5分
駅改札を出て、左の階段を下り、踏切のある道路を(バスが通っています)、踏切を背にしてまっすぐ歩きます。ひとつめの信号(角に伊勢屋さんというおにぎりやさんがあります)をとおりすぎたらすぐ、道路の左側にあります。1階が駐車場、2階が病院になっています。