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2026.01.22  毛玉?それとも病気?猫が咳き込む・吐くときの見分け方と受診タイミング

「猫は吐く生き物」と聞いたことがあっても、実際に愛猫が吐く様子を見ると、飼い主様としては不安になりますよね。「これは毛玉?」「体調が悪いのかな?」「もしかして咳?」と、判断に迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。

インターネットにはさまざまな情報がありますが、多くは一般論で「今、この子に起きていること」が当てはまるとは限りません。大切なのは、吐き方や頻度、前後の様子を含めて“いつもと同じかどうか”を見極めることです。

今回は、猫が吐くときに知っておきたい見分け方と、受診を考える目安について、獣医師の視点から解説します。

■目次
1.「いつもの毛玉」と「注意したい吐き方」の見分け方
2.それ、本当に「吐いている」?咳との見分け方
3.迷ったときに役立つ記録と、健康診断の活かし方
4.まとめ|迷ったときに相談できる場所がある安心感

「いつもの毛玉」と「注意したい吐き方」の見分け方

毛玉を吐くこと自体は、猫では比較的よく見られる生理的な行動です。ただし「毛玉だから大丈夫」と一括りにするのではなく、頻度や吐いたあとの様子に変化がないかを見ていくことが大切になります。

<比較的心配が少ないケース>

次のような場合は、経過を見てもよいことが多いと考えられます。

グルーミング(自分の体を舐める行動)のあとに毛玉を吐いた
吐いたあとも元気や食欲がある
吐く頻度が月1回程度で安定している

吐く理由や頻度がある程度はっきりしており、体調に大きな変化が見られない場合は、過度に心配しすぎる必要はないことがほとんどです。

<早めに相談したいサイン>

一方で、次のような変化が見られる場合は注意が必要です。

月に何度も吐く
吐く回数が以前より増えてきた
吐いたあとに元気や食欲が落ちている

吐き出すものが毛玉であっても「月に何度も吐く」状態が続く場合は、胃腸の動きが低下しているサインと考えられます。月1回を超える頻度が続くようであれば、受診を検討する目安になります。

<すぐに受診したいサイン>

次のような症状がある場合は、速やかな受診をおすすめします。

吐いたものに血が混じっている
黄色や緑色の液体を何度も吐く
下痢や体重減少を伴っている
呼吸の様子に変化がある

これらは、緊急性が高い可能性のあるサインです。「元気そうに見える」「一時的かもしれない」と感じる場合でも、できるだけ早めに動物病院へご相談ください。

それ、本当に「吐いている」?咳との見分け方

飼い主様が「吐いている」と思っていても、実際には咳であるケースも少なくありません。動き吐しゃ物の有無に注目することで、吐き気か咳かを考えるためのヒントになります。

<吐き気の特徴>

お腹を使って「えずく」ような動き
液体やフード、毛玉などが実際に出る

<咳の特徴>

「ゴホゴホ」「ケホケホ」という音がする
何も出ないことが多い
首を伸ばすような姿勢になることがある

ただし、これらはあくまで目安であり、ご家庭で「吐き気か咳か」をはっきり判断するのが難しいケースも少なくありません。

咳の背景には、呼吸器疾患心臓疾患感染症などが関係している場合もあります。気になる様子があれば、早めに動物病院へ相談することが安心につながります。

迷ったときに役立つ記録と、健康診断の活かし方

猫の吐き方や咳の様子は、あとから思い出しながら説明するのが難しいことも少なくありません。そんなときに役立つのが、スマートフォンでの動画やメモによる記録です。

吐き方や咳の様子
起きたタイミング
どのくらいの頻度か

こうした情報があると、診察時に状況をより具体的に共有することができ「様子見でよいのか」「検査が必要なのか」といった点を、スムーズに整理しやすくなります。

<日頃の健康診断が役立つ理由>

定期的な健康診断というと「病気を見つけるためのもの」という印象を持たれることも多いかもしれません。しかし実際には、元気なときの体重や体調、検査値を把握しておくことにも大きな意味があります。

普段のデータがあることで、愛猫の変化を「なんとなく」ではなく「これまでとの比較」として捉えられるようになります。診療の現場でも、異変がないときの数字が、その後の判断を助けてくれる大切な情報になることは少なくありません。

当院でも、猫の年齢や生活環境に合わせた健康診断プランをご用意しています。吐く・咳をするといった症状が気になったときの判断材料としても、日頃の健康チェックとしても、ぜひお役立てください。

当院の猫の健康診断について詳しくはこちらから

まとめ|迷ったときに相談できる場所がある安心感

猫が吐くこと自体は、決して珍しいことではありません。ただし、その背景には毛玉だけでなく、体調の変化や病気が関係していることもあり、頻度や経過、吐いたあとの様子を含めて全体を見ていくことが大切になります。

アルファ動物病院では、飼い主様と一緒に状況を整理しながら、それまでの経過や生活環境、年齢などを踏まえて、その子にとって今どんな対応が必要かを考えていきます。

また、日頃からかかりつけ医があることで、急な体調変化があったときにも病院探しに追われることなく、これまでのデータをもとにスムーズな診療につなげることができます。「受診するほどではないかもしれない」と感じる段階でも、気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。

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休診日:日曜・祝日
住所:東京都葛飾区高砂8-30-12
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