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2025.02.17  愛犬・愛猫の目やにが気になる飼い主様へ|症状と正しいケア

犬や猫の目の異変は、飼い主様が比較的気づきやすい症状のひとつです。特に目やには健康状態を示す重要なサインであり、目の異常だけでなく、鼻や歯のトラブルが原因となることもあります。そのため、早めに原因を特定し、適切に対処することが大切です。

今回は、正常な目やにと異常な目やにの違い、考えられる原因、日常のケア方法について詳しく解説します。

■目次
1.正常な目やにと異常な目やにの違い
2.目やにの色や状態から考えられる原因
3.目やにと関連する目の病気
4.目やにが増える原因
5.日常的なケア方法
6.よくある質問(Q&A)
7.まとめ

 

正常な目やにと異常な目やにの違い

正常な目やには、透明または白色で少量であることが特徴です。犬や猫が寝起きに少し目やにがついている程度であれば、特に問題はありません。

一方で、以下のような特徴がある目やには、異常を示唆していることがあるので注意が必要です。

 

<異常な目やにの特徴>

大量にべったりと付着している
普段と異なる色をしている(黄色、緑色、血液が混じった色など)
臭いがある
取り除くのが難しいほど固い

 

犬と猫で目やにが出る仕組みに大きな違いはありません。しかし、猫のほうが目やにのトラブルが多いといわれることがあります。その背景には、犬に比べて猫のほうが細菌やウイルスを媒介しやすく、それによって結膜炎などの感染症を引き起こしやすいという点が考えられます。

 

目やにの色や状態から考えられる原因

目やにの色や性状は、目の健康状態を知る手がかりになります。

目やにの色 考えられる原因 緊急性
透明~白色 軽い刺激や乾燥によるもの
黄色~緑色 細菌感染や結膜炎などの感染症
血が混じる 目の怪我や重度の炎症

異常な色や状態の目やにが続く場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

 

目やにと関連する目の病気

異常な目やには、目の病気と関係していることがほとんどです。以下に代表的な病気とその症状について説明します。

 

<結膜炎>

結膜の炎症で、赤みかゆみ目やにの増加がみられます。黄色・緑色の目やにが特徴です。

 

<角膜炎・角膜潰瘍>

角膜の炎症や傷によるもので、痛み涙目光への過敏症や、目やにの増加がみられます。

 

<涙道閉塞>

涙の通り道が詰まり、涙が溢れて目やにが増えることがあります。

 

<アレルギー性の目の炎症>

花粉・ほこりなどのアレルギー反応によるもので、かゆみ赤みがみられます。目やにの色は透明であることがほとんどです。

 

目やにが増える原因

目やにの増加の原因として考えられるものは以下のとおりです。

・環境やアレルギー
花粉ハウスダストタバコの煙などが刺激となることがあります。

・年齢による影響
シニア期に入ると、涙の分泌量が増え、目やにが多くなることがあります。

・犬種・猫種の特徴
目が大きく、目の周りの被毛が長い犬種(シー・ズー、マルチーズなど)や顔が平らな猫種(ペルシャなど)では、目やにが溜まりやすい傾向があります。

 

日常的なケア方法

目やにの適切なケア方法を、ステップごとに解説します。

 

<目やにの拭き取り手順>

1. 手を洗う
目の周りのケアは、必ず清潔な手で行ないましょう。

2. 温めたタオルを用意する
ぬるま湯で湿らせ、軽く絞ったタオルを用意します。

3. 目やにを優しく拭き取る
目の周りをやさしく拭き取ります。
目やにが固い場合は、タオルを数秒間当てて柔らかくしてから拭きましょう。

4. 清潔なタオルで仕上げる
仕上げに乾いた清潔なタオルで、目の周りについた水分をやさしく拭き取ります。

 

<注意点>

強くこすらず、優しく拭き取るようにしましょう。

 

よくある質問(Q&A)

Q:目やにの「量」や「粘り気」による違いはありますか?
A:目やにの量が多い・粘り気が強い場合は、感染症やアレルギー反応の疑いがあります。特に黄色や緑色の目やにが出ている場合は、細菌感染が疑われるため、早めに動物病院で診察を受けましょう。

Q:「片目」と「両目」で原因は異なりますか?
A:片目だけに目やにが出ている場合は、目を傷つけたり、異物が入ったりしていることが原因と考えられます。一方、両目に目やにが見られる場合は、アレルギーや感染症による影響が疑われます。どちらの場合も、症状が続くようであれば、早めに獣医師に相談することが大切です。

 

まとめ

犬や猫の目やには、健康状態を知るための重要なサインです。異常が見られた場合は、放置せず、できるだけ早く動物病院に相談することが大切です。また、日常的なケアを習慣づけることで、目の健康を維持しやすくなるだけでなく、異変にも早く気づけるようになります。愛犬・愛猫の目の健康を守るために、毎日のケアを心がけましょう。

 

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