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2024.12.17  トカゲの体調が心配なときに!|葛飾区高砂でトカゲ診療ができる動物病院

一般的な動物病院では、爬虫類の診療に対応していないことが多く、診療が難しい場合もあります。
葛飾区高砂周辺でトカゲの診療を行っている動物病院は限られていますが、アルファ動物病院ではトカゲを含むエキゾチックペットの診療が可能です。

トカゲの診療を行える病院が限られている状況では、飼い主様が日々の健康管理に気を配ることがとても大切です。

トカゲは体調不良のサインが分かりにくい場合も多いため、普段からしっかり観察し、小さな変化にも気づけるようにしておくことが健康を守る第一歩です。

今回は、トカゲの健康を守るために役立つポイントや、日頃から気をつけておきたい注意点について解説します。

■目次
1.トカゲの病気のサインとは?
2.トカゲの病気で多い症状とその原因
3.動物病院を受診すべきタイミング
4.トカゲの健康管理のポイント
5.まとめ

 

トカゲの病気のサインとは?

トカゲの健康状態の変化を見逃さないためには、日々の観察がとても大切です。以下のような症状が見られたら、何かしらの健康問題が隠れている可能性がありますので注意してください。

食欲不振:普段よりフードを食べる量が減ったり、まったく興味を示さなくなったりする場合は、体調の異変が考えられます。

活動量の低下動きが鈍くなったり、いつもより隠れがちになったりする場合は、体調不良やストレスが原因かもしれません。

皮膚の変化脱皮がうまくいかない、皮膚が変色している、または腫れがある場合は、栄養不足や感染症の可能性があります。

呼吸の異常:口を開けて呼吸している、または呼吸が荒い場合は、呼吸器系の問題が疑われます。

排泄物の異常:下痢や便秘、尿の色の変化が見られる場合は、消化器系や腎臓のトラブルを示しているかもしれません。

これらのサインは、軽い不調から重大な疾患まで、さまざまな健康状態を表しています。気になる症状があれば早めに動物病院で診察を受けるようにしましょう。

 

トカゲの病気で多い症状とその原因

トカゲが健康を維持するためには、適切な環境づくりが欠かせません。ここでは、よく見られる症状と考えられる原因について解説します。

<温度と湿度の問題>

トカゲは周囲の温度に体温を合わせる変温動物です。そのため、適切な温度勾配がない環境では、体温調節がうまくいかず、代謝性骨疾患(MBD)のような病気を引き起こすことがあります。また、湿度が低すぎる環境では皮膚が乾燥しやすく、脱皮不全になりやすい傾向があります。

対策:温度計や湿度計を使い、飼育環境が適切な温度や湿度に保たれているかを定期的に確認しましょう。

 

<栄養不足>

栄養バランスの乱れ、特にカルシウム不足は、骨軟化症や成長障害の原因となります。トカゲの健康には、適切な栄養を与えることが欠かせません。

対策:カルシウムやビタミンDを含む栄養サプリメントを使用するなど、食事の質を見直すことが大切です。

 

<自切(尾切り)とストレス>

トカゲは外敵から身を守るために尾を切り離す「自切」という行動を取ることがあります。この行動は本能的なものですが、急な動きで驚かせたり、不安を感じさせる状況がストレスとなり、自切を引き起こすことがあります。
また、自切後は傷口から感染症が広がるリスクもあります。

対策:トカゲに無理な触れ方をせず、安心できる環境を整えることが大切です。

 

<不適切な飼育環境>

狭すぎる飼育ケースや不衛生な状態は、トカゲに大きなストレスを与えたり、感染症を引き起こしたりする原因となります。

対策:飼育ケースは十分な広さを確保し、定期的に清掃を行って清潔な状態を保つように心がけましょう。

 

動物病院を受診すべきタイミング

トカゲの体調に気になる変化が見られた場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。特に、以下のような症状が現れた場合は早めの対応が必要です。

食欲が3~5日以上ない
短期間で体重が減っている
普段しない口を開けた呼吸や、息苦しそうな様子が見られる
排泄物に血液や異物が混じる
皮膚が腫れている、変色している、または傷が治らない
いつもより動きが鈍い、隠れて出てこないなどの異常な行動が見られる

 

トカゲの健康管理のポイント

トカゲが健康に過ごすためには、適切な飼育環境を整えることが基本です。また、日々のお世話や定期的なチェックも健康維持には欠かせません。

以下のポイントを押さえて、トカゲが快適に暮らせる環境を作りましょう。

<飼育環境の整備>

トカゲの種類に応じた温度管理が重要です。一般的には以下の設定を目安にしましょう。

バスキングスポット(温かい場所)30~35℃
涼しい場所25~28℃

また、湿度は40~60%を保つことが適切です。湿度計を使って確認し、必要に応じて霧吹きなどで調整してください。
さらに、UVB照明(紫外線照明)を設置することで、カルシウム吸収をサポートし、骨や健康を保つ助けになります。

 

<日々のケア>

毎日のケアも欠かせません。以下の点に注意してお世話をしましょう。

新鮮な水とバランスの良い食事を用意する
糞便の除去や飼育ケースの清掃を定期的に行う
体重測定や全身のチェックを行い、傷や変化がないか確認する

 

<病気の予防>

予防可能な病気への対策も忘れずに行いましょう。

カルシウムやビタミンDを適切に補給することで、骨や成長をサポート
定期的な健康診断を受け、早期の異常発見につなげる

新しいトカゲを迎える際には、感染症のリスクを防ぐために隔離期間を設けることが大切です。

まずは別のケースで一定期間(2〜4週間ほど)飼育し、その間に健康状態をじっくり観察しましょう。食欲や排泄の状態、行動に異常がないことを確認したうえで、先住のトカゲと一緒にするようにします。

 

まとめ

トカゲの健康管理は、適切な飼育環境を整え、日々の観察を丁寧に行うことが基本です。特に、トカゲを診療できる動物病院が限られている現状では、飼い主様ご自身の知識や観察力が、愛するトカゲの健康を守るカギとなります。

もしトカゲの体調に気になることがあれば、気軽に当院にご相談ください。当院ではエキゾチックペットの診療を行い、飼い主様が安心してトカゲの健康を見守れるよう、全力でサポートいたします。

 

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エキゾチックペットの飼い主様へ┃専門的な診療を葛飾区で

 

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葛飾区高砂にある【アルファ動物病院】
TEL:03-3609-6304

診療時間:10:00~12:00|15:00~19:00 ※受付18:30まで
休診日:日曜・祝日
住所:東京都葛飾区高砂8-30-12
駐車場:専用駐車場1台あり(病院の1階が駐車場です)
最寄駅:京成高砂駅(京成線)から徒歩5分
駅改札を出て、左の階段を下り、踏切のある道路を(バスが通っています)、踏切を背にしてまっすぐ歩きます。
ひとつめの信号(角に伊勢屋さんというおにぎりやさんがあります)をとおりすぎたらすぐ、道路の左側にあります。1階が駐車場、2階が病院になっています。