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2024.09.27 犬と猫の健康診断の重要性について|病気の早期発見が大切!愛犬や愛猫と末永く一緒に過ごすために

皆さんは愛犬や愛猫を定期的に健康診断に連れて行っていますか?普段、元気に遊んでいる姿を見て、「うちの子は健康だから大丈夫」と思うことがあるかもしれません。
しかし、犬や猫は言葉を話せないため、体調の変化を隠してしまうことがあります。見た目は元気そうでも、実は病気が進行していることがあるのです。だからこそ、定期的な健康診断がとても大切です。

健康診断を受けることで、愛犬や愛猫の健康状態を詳しく知ることができ、病気の早期発見と早期治療が可能になります。特に、若いうちから健康診断を始めると、一生涯にわたる健康管理がしやすくなります。

今回は、健康診断の重要性や具体的な内容について詳しく解説します。

■目次
1.健康診断とは?
2.若くても健康診断をお奨めする理由
3.健康診断を受けるタイミング
4.健康診断は具体的になにをするの?
5.まとめ

 

健康診断とは?

健康診断とは、愛犬や愛猫の健康状態を定期的に確認するための大切なプロセスです。私たち人間が年に一度健康診断を受けるように、犬や猫も定期的な検査が必要です。
健康診断の目的は、病気の早期発見や予防、そして愛犬や愛猫が長く健康に過ごせるようにすることです。

犬や猫は、自分の体調を言葉で伝えることができません。そのため、飼い主様が気づかないうちに病気が進行していることがよくあります。健康診断を受けて、目に見えない異常や潜在的な健康リスクを早期に発見することが重要です。

 

若くても健康診断をお奨めする理由

多くの飼い主様は、愛犬や愛猫が年を取ってから健康診断を考えることが多いですが、実は若い時期からの健康診断がとても大切です。

<健康な基準を知る>

若くて元気な時期に健康診断を行うことで、愛犬や愛猫の正常な健康状態を記録として残すことができます。これにより、将来なにか異常が発生した際に、過去のデータと比較することで早期に異常を発見することができます。

 

<先天的な問題の早期発見>

若いうちから健康診断を受けることで、先天的な異常や病気を早期に発見することができます。早期に適切な対応をすることで、将来的な病気のリスクを減らすことができます。

 

<健康管理の習慣化>

定期的な健康診断を若いうちから習慣化することで、飼い主様も愛犬や愛猫も健康管理に対する意識が高まります。健康診断を通じて、病気の予防や早期治療の重要性を理解することができるため、日常生活でも健康に対する意識が向上するでしょう。

 

健康診断を受けるタイミング

健康診断を受けるタイミングは、愛犬や愛猫の年齢や健康状態によって異なりますが、一般的な目安があります。

<1歳未満>

子犬や子猫の場合、最初の健康診断は避妊・去勢手術の前に行われることが多いです。この術前検査は、犬や猫の全体的な健康状態を確認し、手術に対するリスクを評価するために行われます。初めての健康診断は、このタイミングで受けることが理想的です。

避妊・去勢の重要性についてはこちらで解説しています

 

<1歳から6歳>

若い成犬や成猫の場合、年に1回の健康診断が推奨されます。この時期の健康診断は、基礎的な健康状態を確認し、将来的な健康リスクを早期に発見するために重要です。誕生日や特定のイベントに合わせて毎年受診するようにすると、忘れず行えるでしょう。

 

<7歳以上>

中高齢の犬や猫になると、年に1回の健康診断に加え、半年ごとに血液検査を行うことが推奨されます。この頻度での健康診断は、高齢化に伴う病気の早期発見と管理を目的としています。特に7歳以上の犬や猫は、健康状態が急速に変化する可能性があるため、より頻繁なチェックが必要です。

 

健康診断は具体的になにをするの?

健康診断では、愛犬や愛猫の全体的な健康状態を詳細に評価するために、様々な検査が行われます。以下は、一般的な健康診断の内容です。

<一般身体検査>

問診:飼い主様から日常の様子や気になる点を聞き取り、生活習慣や健康状態を把握します。
視診、触診:目、耳、口、皮膚、骨格などをチェックし、異常がないかを確認します。
聴診:心音や呼吸音を聴き、心臓や肺の状態を評価します。

 

<血液検査>

血球計算:赤血球や白血球の数値を測定し、貧血や感染症の有無を確認します。
化学検査:肝臓、腎臓、膵臓などの機能を評価し、異常がないかを調べます。
ホルモン検査:甲状腺ホルモンなどの血中濃度を測定し、内分泌系の異常を確認します。

 

<尿検査>

尿の成分を分析し、腎臓や膀胱の状態を確認します。尿石症や膀胱炎、糖尿病の有無を調べます。

 

<画像検査>

レントゲン検査:胸部や腹部の内臓や骨格を画像で確認し、異常を見つけます。
超音波検査:内臓の詳細な状態を把握し、異常を検出します。

 

<血圧測定>

血圧を測定し、腎臓病や心臓病、ホルモンの病気に伴う高血圧症の有無を確認します。

 

<心電図検査>

心拍数や不整脈の有無を確認し、心臓の健康状態を評価します。

 

<歯科検査>

歯の本数や歯列、噛み合わせ、歯垢、歯石、歯周病の有無を確認します。

 

まとめ

愛犬や愛猫の健康を守るためには、定期的な健康診断がとても大切です。犬や猫は言葉を話せないため、見た目だけでは健康状態を判断するのが難しいことが多いです。しかし、定期的な健康診断を受けることで、愛犬や愛猫の健康状態を総合的に把握し、早期に異常を発見して適切な対応を取ることができます。
さらに、健康診断は若いうちから受けることで、将来の健康管理に大いに役立ちます。生まれつきの体の特徴や状態を把握し、年齢とともに現れる変化を早めに見つけることで、病気の予防や早期治療が可能になります。

もし健康診断についてご不明点やご相談がございましたら、どうぞお気軽に当院までお問い合わせください。
定期的な健康診断を通じて、大切な家族の一員である愛犬や愛猫がいつまでも元気で過ごせるよう、一緒に健康管理をしていきましょう。

 

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